クワガタの種類と見分け方:身近な5種をくらべよう
日本で身近なクワガタ5種を、大あごの形・体の色や毛・頭の形・大きさの手がかりで見分けます。大きさや時期の比較表と、見つけ方のコツもまとめました。
日本には、亜種もふくめると40種ほどのクワガタがいるといわれます。そのうち、雑木林や公園でよく出会うのは数種類です。ここでは身近な5種を、大あごの形・体の色や毛・頭の形・大きさの順に見分けていきます。
見分けの手順
- 大あご(はさみ)の形を見る:大きく曲がっているか、まっすぐ太いか、内側の歯(内歯=ないし)がどこにいくつあるか。
- 体の色・つや・毛を見る:赤っぽいか黒いか、金色の細かい毛があるか。
- 頭の形を見る:頭の後ろが耳のように張り出しているか。
- 大きさを見る:同じ種類でも、オスは大きさで大あごの形が変わるので、ほかの手がかりとあわせて判断します。
身近なクワガタ5種の特徴
コクワガタ
もっとも身近なクワガタです。体は黒〜こげ茶色で細め。オスの大あごは、まん中あたりに内歯が1本あるのが目安です。公園の木や神社の木でも見つかり、見られる期間も長めです。 → コクワガタ
ノコギリクワガタ
体は赤みのある茶色〜黒っぽい茶色。大きなオスは、大あごが弓のように大きく曲がり、内側に小さな歯がノコギリのように並びます。小さなオスは大あごがあまり曲がらないので、体の色やつやもあわせて見ましょう。 → ノコギリクワガタ
ミヤマクワガタ
頭の後ろが耳のように張り出しているのが大きな目印です。体には金色っぽい細かい毛が生えています。やや涼しい場所を好み、山に近い雑木林でよく見られます。 → ミヤマクワガタ くわしくは ノコギリクワガタとミヤマクワガタの見分け方
ヒラタクワガタ
名前のとおり体が平たいクワガタです。体は黒くつやがあり、オスの大あごは太くまっすぐ長めで、内側に細かい歯が並びます。力が強いので、はさまれないように気をつけましょう。 → ヒラタクワガタ くわしくは コクワガタとヒラタクワガタの見分け方
オオクワガタ
体が大きく幅が広く、黒いつやのある体をしています。大あごは太く、内歯が1本はっきりと出ます。野外では数が少なく、見つけるのはとても難しい種類です。 → オオクワガタ
メスの見分けはむずかしい
メスは大あごが小さく、どの種類もよく似ています。ノコギリクワガタのメスは赤みがあり、ミヤマクワガタのメスは体に細かい毛がある、などが手がかりです。迷ったら、写真を撮ってこの虫なに?で聞いてみましょう。
見つけ方のコツ
- 時期:おもに初夏から夏(7〜8月)。コクワガタは見られる期間が長めです。
- 場所:クヌギやコナラなどの樹液が出ている木。夜は街灯のまわりに飛んでくることもあります。
- 時間:夜から早朝が見つけやすい時間です。
- 私有地や立ち入り禁止の場所には入らないこと。採りすぎず、観察が終わったら元の場所に返しましょう。
飼ってみたいときは カブトムシ・クワガタの飼い方ガイド もどうぞ。
この記事に出てくる虫をくらべる
大きさの小さい順です。図鑑のデータから作っています。
| 名前 | 大きさ | おもな色 | よく見られる時期 | すむ場所 | 活動する時間 | 注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| コクワガタ | 17〜55mm@else— | 黒褐色 | 6〜9月 | 公園・雑木林・樹液 | 夜・朝夕 | — |
| ノコギリクワガタ | 25〜75mm@else— | 赤褐色〜黒 | 7〜8月 | 雑木林・街灯・樹液 | 夜・朝夕 | — |
| ヒラタクワガタ | 25〜75mm@else— | 黒 | 7〜9月 | 雑木林・街灯・樹液 | 夜・朝夕 | — |
| ミヤマクワガタ | 25〜78mm@else— | 褐色 | 7〜8月 | 雑木林・樹液・山 | 夜・朝夕 | — |
| オオクワガタ | 22〜78mm@else— | 黒 | 7〜8月 | 雑木林・樹液・山 | 夜・朝夕 | — |
※大きさ・時期は目安です。地域や年によって前後します。くわしくは各種のページをご覧ください。
この記事に出てくる虫
湾曲した大あごが目を引く、平地の雑木林でおなじみのクワガタです。
頭の張り出し(冠)と金色の毛が特徴の、やや涼しい環境を好むクワガタです。
もっとも身近なクワガタ。公園や雑木林で長い期間見られ、はじめての観察に向きます。
平たい体と太い大あごをもつ力の強いクワガタ。低地の雑木林で見られ、長生きすることで人気です。
日本のクワガタの王さま。太い大あごをもつ大型種で、数が少なく見つけるのが難しい憧れの虫です。